フットサル戦術シリーズ2回目は、『基本となるディフェンス方法』について説明を進めていきます。
オフェンス(攻撃)は何もしなかったらスコアは変わりませんが、ディフェンス(守備)は何もしなかったら失点してしまいます。
無知が故にチームメイトに迷惑をかける事が発生し得ます。ということで、まずは守備について知っていきましょう!
個サルをやっていて、相手ゴールの近くでずっとパスを待っていて守備に参加しない、攻めたら攻めっぱなしで戻ってこないというシーンをよく目にします。「どうして守備をしないんだ/(^o^)\」 と言いたいわけではなく、それは単純にどう動けば良いかを知らない事が原因であるケースが多いように思います。
もちろん個サルに参加するのは、運動不足を解消したい!ボールを蹴るのが楽しい!フットサル仲間と会えるのが楽しい!といったそれぞれの目的があってのことなので、必ずしもフットサルの戦術を覚えてスキル向上を目指すのが正ではないと考えています。
しかし一方で、どういう考え方の下でフットサルというスポーツがされているかを知ることで、試合の見え方が変わったり、自分自身が今何が出来ていなくて、出来るようになると何が変わるのか、じゃあ自分もやってみようかな、と思い立ってトライしてみるのも非常に良いアプローチであると思います。
さてさて、前置きが長くなってしまいましたが『フットサルにおける守備の方法』についていってみましょう( ・ㅂ・)و ̑̑
フットサルにおけるディフェンスの方法について
サッカーやバスケなどに携わった事のある人であれば、「マンツーマン」と「ゾーン」という言葉を聞いたことがあると思います。
簡潔に言ってしまうと、
- マンツーマン… 担当する「人」をマークして、その「人」の攻撃に対して守備をする。
- ゾーン… 担当する「場所」を決めて、その「場所」に入ってくる敵やボールをチェックする。
という感じです。フットサルにも同様に存在します。
マンツーマンディフェンス
では、前回のフォーメーション画像で登場したラビサルFC(フットサルクラブ)の方々に加え、敵チームの方々にも登場してもらい、イメージによる説明をします。
まず、敵チームがダイヤで攻めてきた場合のマンツーマンディフェンスの方法です。
ディフェンス側も敵チームと同様にダイヤの形になって一人ずつマークします。と、いうより一人が一人をマークすると必然的に鏡合わせのようなポジションになる、と言った方が正しい表現かもしれません。
続いて、敵チームがボックスで攻めてきた場合です。
上の画像では敵チームのフォーメーションがボックス型で、攻撃の二人がサイドに広がっている形です。この場合も一人ずつ対応する人を決めて、マークをします。
と、いったように敵ひとりに対して味方ひとりを紐づけます。
ゾーンディフェンス
一方ゾーンディフェンスでは、次の画像のようにチームメンバー毎に、ディフェンスをする担当エリアを決めるものです。
それぞれが担当するエリアを決めて、そのエリアに入ってくる敵をケアするという戦術になります。
ちなみに、上の画像ではイメージが掴みやすいように担当するエリアに被りが無いようにしていますが、危険なポイントは複数人でケアすることもあります。
なぜマンツーマンをオススメしているのか?
さて、このようにマンツーマンとゾーンというディフェンスには方法がありますが、これまで個サルでお話しする機会のあった人には、マンツーマンのディフェンスを推奨してきました。
それはなぜか?
マンツーマンディフェンスのメリットとして、単純に分かりやすい点と、守備のやり方を理解できていないメンバーがいる場合でもある程度機能する点があります。逆にゾーンディフェンスをしようとすると、フットサルの特性上危険なエリアを説明した上で、そこをどうチームメンバーで分担して守るのか、事前の担当分けが必要になる手間があります。
と、いうポイントからラビサルの個サルではマンツーマンでのディフェンスを推奨している経緯があります。
おわりに
今回は、マンツーマンとゾーンという守備のやり方があるという事と、中でもマンツーマンを推してますという事を書きました。
しかしながら、本来はマンツーマンとゾーンのどちらかだけでフットサルのディフェンスを語る事は難しく、マンツーマンとゾーンとを組み合わせて、マンツーマンをしながら危険なエリアではゾーンをするようなディフェンス方法も多く見られます。
このあたりの経緯的な部分は、2010年の記事ですがフットサルタイムズのサイトで菊地芳樹さんが書かれているページが参考になるかなと思っています。興味があれば一読オススメです^^
フットサルタイムズ 菊地芳樹のフットサル用語集「マンツーマンとゾーン」